美命編集室

mikoto editorial office 〜店主ときどきスタッフによるblog〜
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各種うつわ、ぐいのみ、漆のシャンパングラス&ワイングラス等を販売しています。
私らしいもてなしのワザ!?
料理研究家の平野由希子さんは20年来の友人。
昔から2人の遊び場は、ほとんどが彼女の家もしくは私の家。
つまり、私たちは生粋の「食べ友飲み友」。


※ワイン「BALON de LESTAC(バロンドレスタック)」には彼女の推薦コメントが
ついてます。

昨日久しぶりに我が家に彼女が遊びに来ました。
毎回思うことですが、
プロの料理家を満足させられる料理なんて、どうしたって私にできるはずがありません。
だから私はいつも、産地直送食材をメインに料理を構成します。

昨日は、
秋田の両親が山で採ったわらびにたらの芽の天ぷら。
ご近所の方からいただいた、朝掘りした筍の天ぷら。
秋田の親戚の農家でつくっているアスパラのサラダ。
箸休めに“いぶりがっこ”のクリームチーズ添え。



食材の味そのものを味わえる料理がいちばん贅沢よね、というのを言い訳にして
これらのメニューに加工の技はほとんどなし!
(ちなみに、冬は秋田のきりたんぽ鍋、鹿児島の鳥刺しなどを取り入れます)

それではあまりにも手抜きすぎるので、
塩豆腐の花山椒かけ、
半日塩麹に漬けた手羽先のグリル、
アスパラと長いもとベーコンの炒め物、

といったほんの少しだけ手をかけた料理をいくつか。

こうして羅列するにつけ、まったくもってたいした料理ではないですが、
今日彼女から、「あけぞーさん(と呼ばれている)の料理は最高です」という
メールをいただきました。素直にうれしい!

でもそう言っていただけるのは、
凝った料理、スペシャルな料理ができない分、だからといって背伸びせず、
私らしい私なりのもてなし方をあれやこれやと考えて招き、
そしてそのことを彼女が感じ取ってくれたからだと思うのです。

いつだったか、彼女がこんなことを言ってました。
「プロに料理をふるまうなんてとんでもないってみんな思うみたいで、
誰も私のこと家に招いてくれないのよね(笑)。
でも私だってたまには誰かに料理をつくってもらいたいって思うし、
そういう時は、料理の中身じゃないのよね。
食べてもらいたい、喜んでもらいたいって思う心が
最高のおもてなしで、最高にうれしいことなんだけどな……」

逆の立場だったらきっと私もそう思うに違いない。
それをよりどころに恐れることなく(笑)、
私は彼女を家に招き料理をふるまってます。
もちろん、彼女だけでなく、
我が家に来てくださるすべての方にも!



















| mikotocc | 店主のひとり言 | 16:36 | - | - |
今度の「寺子屋」は長谷川等伯! 
今年より毎月行ってる「日本と食とアート 美命の寺子屋」。
今月5月31日のテーマは、狩野永徳と並ぶ桃山時代を代表的する画家・長谷川等伯です。
講師は、等伯研究の第一人者でもある出光美術館学芸部長の黒田泰三氏。

「芸術とは権力者のものではなく、広く人々に受け入れられるべきもの。
あの時代にこんな考え方を持っていたのが等伯なんです」と黒田さん。

さらに、
「色彩画と水墨画、大きく2つの世界を持つ琳派の水墨画の原点が等伯。
だから、琳派の前にまずは等伯を知るべき」とも。
黒田さんの熱き等伯論、今からとても楽しみです。

さて、前回4月26日に行われた「寺子屋」をレポートします。

この日は、現在も三菱一号館美術館で行われている
「KATAGAMI Style 世界が恋した日本のデザイン」を軸にしたテーマで、
三菱一号館美術館主任学芸員の阿佐美淑子さんにお話をうかがいました。

KTAGAMI=型紙=着物の生地に柄や文様を染める工程で用いられる道具。
その道具に描かれたのは、精緻、または時に大胆でモダンなデザイン。

菊とすすき柄の型紙とラリックのチョーカー、
糸菊とさざ波文様の型紙とガレの花器、
小菊の型紙とテキスタイル……。
それらを対比させた写真をもとに、
19世紀末に海を渡り国境を越えた型紙が、ガラス工芸やポスター、テキスタイルなど、
型紙が世界中の芸術、芸術家たちにどう影響を与えたのか……。


阿佐美さんの話に聞き入りながら、いつしか私たちは、
名もなき職人の手仕事のすごさに圧倒され、
それを愛した江戸の人々の美意識に思いを馳せていきました。

講義のあと、阿佐美さんを囲んでの食事の時間も型紙談義は続き、
この日もあっという間に時は過ぎて行きました。


阿佐美さん(右)と。


毎回日本酒をご協賛いただいているヤエガキ酒造の長谷川さん。


テーマにちなんで、小紋の着物を着てくださった土久さん(左)のおかげで、
型紙が暮らしの中に息づいていることをイメージできました。


名古屋からご参加の山口さん(左)は今回で3回目!









| mikotocc | 美命の寺子屋 | 20:12 | - | - |
美術館でお花見!
「東京は桜咲いたかね?」
「こっちはまだ、鹿児島は?」
オットと実家の母の会話。

「公園の中の遊戯場のところにある桜は咲いたよ」
「ほんと、じゃあこれから見に行ってくる」
散歩途中の、ご近所の犬友と私の会話。

桜が、花が咲いてる咲いていないが
「寒いですね」「暑いですね」と同じように、
あいさつ代りになっている日本。
こんな国って他にあるんだろうか?

そんな桜の文様をテーマにした「美命の寺子屋」第3弾が
去る3月22日に行われました。

講師は山種美術館学芸部長の高橋美奈子さん。



奥村土牛、速水御舟、川合玉堂、上村松園、横山大観といった
明治、大正、昭和に活躍した画家たちが描いた桜の絵について、
それぞれの特徴やその絵の裏側にある画家の想いなど、
講義していただきました。

さらに、
余白の効果や下から上へ、ジグザクにといった見る側の視線の順番など
緻密に計算されている日本画の見方や
画材や顔料の特徴についてもレクチャーいただきました。

高橋さんのわかりやすく画家への思いが伝わる話しに引き込まれ、
みなさん、食前酒の梅酒を飲むことも忘れ聞き入っていました。

会場を少しでも彩れたらと、毎回テーマに合わせて美命の器を展示。


レクチャーの後は、高橋さんを囲んでの食事会。
「海外で日本画を紹介する時に“日本画”は何て訳すのですか?」
「海外での日本画の評価は?」
個性豊かな質問も飛び出し、今回もまた終止和やかに楽しい会となりました。


この日のお酒は、この4種類。


五百万石(特別純米)、雄町(純米吟醸)、兵庫北錦(純米)と
3種の酒米でつくられたヤエガキ酒造さんのお酒「八重垣」を飲み比べ。
どれも飲みやすく、また「卯め」の家庭料理に合う!!
食中酒として毎晩飲んでも飲み飽きない味わいです。

今回も、参加者のみなさまとともに、
新たな発見と感動を共有することができました。
講師の高橋さん、そしてご参加いただきましたみなさま、
ありがとうございました。

現在行われている山種美術館での
「桜さくらSAKURA」展(5月20日まで)の
キャッチコピーは「美術館でお花見!」。
レクチャーいただいた画家たちの絵を見にぜひ行きたいと思います。

最後に、毎回ご参加いただいている方たちからこんなメールをいただきましたので、
ここにご紹介させていただきます。

「この会はいつも楽しみにしています。
学芸員の方々の話はいつもとても面白い。芸術に触れて目の保養になることはもちろん、
その芸術の背景にある芸術家やさまざまな人々の営みに思いを馳せることができるのも、
とてもスリリングです。
メンバーもいつも楽しいですしね」

「桜が待ち遠しいので、今週末
山種美術館にひと足早く花見に行ってこようと思います!」

ありがとうございました。

次回は4月26日(木)、
三菱一号館美術館 学芸部長の阿佐美淑子さんに
型紙文様を題材に「世界が恋した日本のデザイン」というテーマでレクチャーいただきます。








| mikotocc | - | 16:15 | - | - |
おもてなしの心
この方とこの方は話が合いそう、
この方の経験とお話はきっとこの方にも興味があるはず、
この方ならこの人のことも盛り上げてくれそう、
この方は若い世代の人とお話したいと思っているんじゃないかな、
この方たちがお友だちになってくれたらうれしいな……。

こうして私は、「春の美命会」の前日にいつも
座席表をつくるのが恒例になっています。
そして、手づくりのカードにそれぞれお名前えを書き、
そこにはメッセージを必ず添えています。
たとえばこんなふうに……。

「○○様 今年もお越しいただきありがとうございます。
お隣の○○さんは犬を飼われていたことがあり、しかも、
以前目黒に住んでいらっしゃったそうです。犬の話でぜひ
盛り上がってくださいませ。」

「○○様 初めてのご参加、ありがとうございます。
お目にかかれるのを楽しみにしていました。このテーブルは
同世代の方ばかりです。向いの○○さんは私の友人でもあり、
○○さんと同じ習い事をされているんですよ。きっと
共通のお話しがたくさんあると思います。」



これは、「春の美命会」に限らず、
美命主宰の会で、私が続けていること、こだわっていることです。

美命という共通の縁で集まっていただき、同じ時間を過ごすのですから、
お客さま同士のご縁をつなぎたい、
できればここでお友だちをつくっていただきたい。
来てくださった方には心から楽しんでいただきたい。

そのためには、料理がおいしい、すてきな空間のお店、
盛りだくさんのプログラム、だけでは不十分。
新しい出会い、初めての方との楽しい会話……
そんな人とのつながりがあってはじめて、
心から楽しい、この会に行ってよかったと思えるのだと思います。
そしてそれが実現した時、
会場は居心地のいい、楽しくなごやかな空気に包まれるのです。
たとえ主催者が何もしなくても、おもしろいプログラムがなくても……。
そう、会場の雰囲気は、そこにいるお客さまがつくるものなのです。

それに不可欠なのが、
座席表と、お客さまとお客さまのかけ橋となるメッセージカード。
まるでパズルをする感覚で、毎回うなりながら座席表をつくり、
ひとりひとりの顔を思い浮かべながらメッセージを書いているのですが、
会場で、各テーブルが盛り上がっていたり、
初めての方どうしが楽しそうに会話しているのを見たり、
ひとりポツンとつまらなさそうにしている人がいないのを確認しては、
心の中でガッツポーズ!!

そしてこれこそが、私がいちばん大切にしている
おもてなしの心、です。



| mikotocc | 店主のひとり言 | 15:19 | - | - |
レポート「2012 春の美命会」
今年で7回目を迎えた恒例の「春の美命」は、
春らしいお天気に恵まれた3月25日、
中華レストラン「白金亭」で行いました。

この日のためにつくった器や、
昨年秋から発表してきた器を展示し、お客さまをお出迎え。




お楽しみのひとつは、
フラワーアーティスト・垂見圭竹さんによるお花講座。
この日のテーマは「春を楽しむ花あしらい」。

チューリップ、カラー、雪柳、ヒヤシンス……、活ける前の待機中でもすでに美しい。



高低差のある2つの花瓶を使って活けられたチューリップ、カラー、雪柳。
垂見さんの手によって、花たちは躍動感溢れるアートに!

ふたつめのお楽しみは、着物。

写真左は小林房代さん。この小林さんの着こなしをお客さまにぜひ見ていただきたくて、
店主佐々木とマネキンの着物を全身コーディネートしていただきました。
小林さんの帯と半襟は、ヴィトンの鞄のリメイク。さらに鞄のショルダー部分を帯締めに。
マネキンの帯と半襟は、ヴィトンのパンツのリメイク。いずれも小林さんんがつくったもの。
(この写真ではそのすごさが伝わらないが残念!)
着物ってもっと自由でいい! 小林さんに教えていただきました。


着物美人勢揃い! おかげさまで着物比率の高い会となりました。


着物に合わせて、今回初めて、帯留めをつくってみました。
美命初の試みです。アクセサリーと兼用で使えるものも。


最後になりましたが、最大のお楽しみは
幸せと金運アップの美食同源料理。


林檎の海鮮宝箱 黄金ドレッシング、幸せを呼び込む金魚の蒸し餃子、
黄金豚のかぶら蒸し宝塔仕立てなとなど、
見て美しく食べて美味、体にしみいる料理の数々を、
ワインや紹興酒とともに堪能しました。

今回お集りいただいた方は30名。
神戸や大阪、静岡から来てくださったお客さまもいらっしゃいました。
毎年恒例の……と言えることはとてもありがたいことだと、
回を重ねるごとにしみじみ思います。
今年もお客さまと楽しいひとときをご一緒させていただきましたこと、
心より感謝しております。ありがとうございました。






| mikotocc | - | 16:43 | - | - |
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